救急車に祈る
2008年 11月 09日
東京から来ているT兄弟も一緒に乗って行くようになった。
T兄弟のお家は、新幹線の線路のすぐそばだそうだ。
新幹線の中からでも、良く気をつけて見ると、自宅が見えるとのこと。
うちの主人が、「そんなに家の近くを新幹線が通って、
うるさくない?」とたずねた。
すると、T兄弟は「もう、慣れました。
でも、夜に貨物列車が通ると、ちょっとうるさいです。
それと、救急車の音って、気になりますね。」とのこと。
主人が、「最近、僕も会社に泊まることが多いんだけど、
救急車の音ってビルの上の階まで上って来るんだよね。
仕方ないから、僕は耳栓を買ったよ。」と言う。
ところが、T兄弟が言うには「僕は、祈っちゃうんですよね。
その救急車に乗って、今、生死をさまよっているかもしれない人が、
もし僕の父や母だったら・・・・・って思うんですよね。」とのこと。
全く自己中心的発想で、耳栓まで買ってしまう主人と、
心やさしいT兄弟の受け答えが、何だか対照的で面白かった。