トルストイ『靴屋のマルチン』
2007年 06月 21日
いつか、教会学校の紙芝居でも、見た記憶がある。
・・・・・靴屋をしていたマルチンが、ある夜、夢を見ます。
「明日はお前の家にいくから。」と神様が言われました。
次の日、マルチンは仕事をしながら窓の外を見ていると、寒そうに雪かきをしているおじいさんがいます。マルチンはそのおじいさんを家に迎え入れてお茶をご馳走します。
それからマルチンが外を見ていると、赤ちゃんを抱いた貧しい母親が外を歩いていました。それを見て、マルチンは可哀想になり、出て行って、その母子を家に迎え、ショールをあげました。
しかし、なかなか神様は来られません。
こんどは、おばあさんの籠から一人の少年がリンゴを奪っていくのが見えました。マルチンは少年のためにとりなしをして、いっしょに謝りました 。
そうして、一日が終りましたが、とうとうマルチンが期待していた神様は来られませんでした。「やっぱり、あれは夢だったのか」とがっかりしているマルチンに、神様が現れて言いました。
「マルチン、今日はお前の家に行ったよ。」
すると、雪かきのおじいさんや貧しい母子やリンゴを盗んだ少年の姿が次々と現れました。
「あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。」(マタイ25:40)
クリックしていただけると感謝です
↓