環境補聴
2011年 07月 21日
後の時間にやっている‘ろうを生きる 難聴を生きる’という番組で、
ろうの竹工芸家・杉田静山さんという方を取り上げていた。
杉田さんは、12歳のときに病気で耳が聞こえなくなったが、
竹工芸と出会い、独学で技を身につけていく。
37歳のときに日展に入選。
80歳を目前にした今も、
繊細な作風の作品を作り続けている。
そのインタビューの中で、杉田さんは、こう語っていた。
「少しでも、聴力が残っていれば、補聴器が使えるが、
私は全く聞こえないので、補聴器を使えない。
補聴器を使っている人をうらやましいと思っていた。
ある時に先輩から、こういったことを言われた。
『職場の友達を大切にして、理解者を増やすこと。
技を磨くこと。
これらは、補聴器と同じ働きをする。』・・・・・と。
広い意味で「補聴」の役割をするのだと。
ちょっと、なるほどと思った話だった。