『真珠湾からゴルゴタへ』
2009年 07月 22日
元真珠湾爆撃総指揮官 淵田 美津雄著 定価 150円
発行:大阪クリスチャンセンター
印刷所:プレイズ出版
1954年 初版(ともしび社より)
1957年 九版
2005年 再版(大阪クリスチャンセンター)
2009年 四版
日本時間1941年12月8日(ハワイ時間12月7日)は、
真珠湾攻撃のあった日だ。
教会の2階の本棚に、『真珠湾からゴルゴタへ』と言う
小冊子が置いてあったので読んで見た。
表紙の写真は、やや古ぼけていたが、内容は感動的な証しだった。
著者の淵田 美津雄(ふちだ みつお)氏(1902~1976)は、
真珠湾攻撃における空襲部隊の総指揮官だった。
第1次攻撃隊を指揮し、「ト・ト・ト」(全軍突撃せよ)及び
「トラトラトラ」(奇襲ニ成功セリ)が淵田機から打電されたことで知られる。
終戦後のある時、日本軍捕虜に親切をつくしてくれた、
アメリカ人のクリスチャンのお嬢さんの話を聞き心を打たれる。
また、GHQからの出頭命令などがある中で、
東京初空襲の爆撃隊のジェコブ・デシェイザーの
“わたしは日本の捕虜でした”と言うトラクトに触れる。
そうしたことを通して、聖書を読むようになり、
「父よ。彼らをお赦しください。
彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」(ルカ23:34)
との聖書の言葉を読んで、イエス・キリストを受け入れた。
1949年にキリスト教の信仰を持ち、1951年に日本キリスト教団
堺大小路教会(現・堺教会)で洗礼を受け、日米各地で伝道活動に従事した。
戦史『ミッドウェー』『機動部隊』その他の著書がある。
2005年8月15日にNHK(BS放送)で、この淵田美津雄氏と、
元米国航空兵で、日本本土を初空襲し、後、宣教師として再来日した
ジェコブ・デシェイザー氏の出会いをテーマに、
戦争と平和について真摯に取り組む番組が放送され、
その機会にこの小冊子も再版されたようだ。
なかなか良いお話だった。
ちなみに、真珠湾攻撃のあった12月8日は、Rさんのお誕生日でもある。
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