千葉在住のクリスチャン。中国語やゴスペルや手話が趣味のスズランが感じたり思ったりしたことの日記。


by suzuran-no-nikki
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芥川賞受賞作品『時が滲む朝』 楊 逸 著

 今年の第139回(平成20年度上半期)芥川賞受賞作品の
『時が滲む朝』(文學界 6月号)楊 逸 著を読んで見た。

 話には聞いていたが、倍率10倍という、すごい競争率の中国の大学受験。
 こんな風に受験するのだという緊張感漂う様子が、その場にいるように感じられる。

 実際に中国に住んでいた著者ならではの、中国の若者達の肉声が伝わって来る。

 非常な難関を突破して入学した大学での、夢と希望にあふれた学校生活。
 天安門事件をはさんでの、酒に酔った勢いでの、ふとした事件での痛い挫折と、
思いもかけなかった退学処分。

 そしてバラバラになってしまった若者達の、それぞれのその後の苦悩に
満ちた歩みが描かれている。

 まだ、若干日本語に不自然なところがあって、やや気になるが、
その内容に、今までにない新鮮な視点が感じられるのが受賞の理由だろう・・・・・

 芥川賞は、新人作家の登竜門と言われている賞だから、
著者の今後の活動に期待したい。
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by suzuran-no-nikki | 2008-09-29 12:28 | 読書 | Trackback | Comments(0)