千葉在住のクリスチャン。中国語やゴスペルや手話が趣味のスズランが感じたり思ったりしたことの日記。


by suzuran-no-nikki
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「ママンにありがとうは言わないで」

マリ=ルネ・ノワール著  素人社   2002年  ¥1,600

   読書の秋ということで、お借りしたもう一冊の本の感想・・・

  フランス人の独身女性である著者が、1988年にミキオという日本人の男の子を養子としてから、その成長に伴う困難や喜び・悲しみを、ママンの視点から記述したもの。
  ミキオは、もうすぐ7歳。すでに、施設からいくつかの里親家庭に引き取られて育つという体験を持つ子だった。
  お仕着せの日本の学校教育が性に合わなくて、登校拒否したり、いじめられたりする経験もした。
  しかし、ママンの深い愛情を持った養育によって、自分の夢を見出し、その性格にぴったりの、馬の世話をする仕事に出会い、フランスの専門学校に進学して、生き生きと伸びて行く姿が感動的に描かれている。
  その成長の過程で、ごく自然にママンのカトリックの信仰も受け継いで洗礼をうけ、ミカエルという洗礼名ももらった。
  フランスの実家や親戚の方々が、日本人の養子をもらうことに誇りと愛情と期待を持って下さったのに対して、日本人からは養子ということに対して、哀れみと同情のような感情しか持たれなかったというのは、何だか日本人の一人として、恥ずかしいような気がする
  もし、ミキオが日本の学校だけで育って行ったら、単なる落ちこぼれの少年で、あるいは非行に走り、あるいは不良になっていたかもしれない。
  この日本人の孤児のすべてを愛情を持って受け入れて下さった、ママンとフランスのノワール家の皆様方にありがとうと言いたい。
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by suzuran-no-nikki | 2007-10-12 19:06 | 読書